『お店に自転車ラックを設置しませんか？』と言われたら

「サイクリストを代表して」なんて言うつもりはありませんが、よく考えてみてください。私が思うことを書いておきます。ヒントになれば幸いです（これは一部の人が分かるネタなのでお気になさらず笑）

サイクリストのお客さんや自治体（と関係組織の人）がこう言う

「お店にバイクラックや空気入れを設置しませんか？サイクリストフレンドリーになりますよ」と。または、行政から「あなたのお店をサイクルオアシスに指定したいので、バイクラックと空気入れを提供します。使ってください」とか。
断言しましょう、そのまま”そのへんに設置”しても意味はないです。

サイクリストが求める店はどんなものか

もちろんこれも私の主観でしかありませんが。

店にいるときに見える位置に自転車を置けること
汗かいているので、きれいな店内よりは屋根ありテラス席（冬場を考えできれば陽だまり）が欲しい
走ってきて消費したカロリーを補給したい、満たされたい（サイクリストだけじゃないけど）

とまぁこんなところです。１番めは、高価な自転車が見えるところにあると安心して食事なり買い物できるのです。２番めは、そうでもない人もいますがやはり気を使うものなんです。１番めと絡めてバイクラックの近くにテラス席なんてのが一番ですね。３番めは、サイクリストかどうか関係なく、みんなハイカロリーなものが好きです。サイクリストは特に好きです、そのために走る人だって居ます。走っている時ならまさに「カロリー免罪符」が発行されている状態です。あなたのお店がもし「デカ盛りが売り」だったり「背徳感に満ちた誘惑が強いスイーツ」を提供するお店であれば、このステキな免罪符をぶらさげてやってくるサイクリストはお得意様になりえます。チャンスです。

アクションを起こすべき時はいつか

バイクラックは誰かに言われてとかタダでもらえるからとかではなく、「あなたの店にサイクリストが増えてきて、置き場に困っている」場合において、設置しましょう。設置は壁にぴたっとつけてはいけません、自転車をどうひっかけるかくらいは試してみてください。空間が必要だと分かるはずです。

サイクリストがよく通過するルートに隣接している店で、パンクして困っているサイクリストなお客さんが定期的に来店されていたら、ポンプ設置とチューブ販売を検討しましょう。ものすごくレアケースですけどね。ポンプも雨ざらしだと簡単に壊れますし、チューブも適当に放置してると劣化します。買ったばかりの新品チューブに穴が空いていたらショックです、お気をつけて。

ポンプについては、サイクリストは基本的に携行用のポンプを持っています。とりあえず不要です。持っていないサイクリストと考えると、レンタサイクルとかのお客さんあたりです。が、そういう人は観光客であり、高確率でサイクリストではありません。自分で直せない人にポンプとチューブを与えてもどうにもなりません。レンタル業者に本人が問い合わせるべきです、商店主に責任はありません。ベンチに座ってもらって落ち着いてもらう程度です。